タイの禁酒日とは?バンコク夜遊び前に必ず知っておきたい基礎知識【初心者向け】
あれは確か、二度目のバンコクでした。もう勝手が分かった気になってた頃です。
初回は右も左も分からず、言われるがまま、連れて行かれるがまま。まあ、楽しかったは楽しかった。
二度目になると、人は調子に乗ります。空港からの動きも分かる。夜の街の雰囲気も、なんとなく掴めてる気がする。
で、夜です。明日どうするかなんて考えながら店に入って、じゃあ、とりあえずビールで。たしかそう言ったと思います。
困り顔の女の子から返ってきたのは、「今日はお酒出せない日なんですよ」という一言。
正直、意味が分からなかった。店はいつも通り開いてる。音楽も鳴ってる。それなのに、アルコールだけが消えている。
この経験は、タイで夜を楽しむ人みな一度は通る道……。
このお酒がない日が、いわゆる「禁酒日(ドライデイ)」です。
タイの禁酒日とは?
タイでは「禁酒日(dry day/no alcohol day)」が設けられており、アルコールの販売・提供が一時的に全面禁止される日が年に数日存在します。
これは宗教的な理由に限らず、選挙の投票日などの特別な行事の日にも適用され、小売店・飲食店・バーなどすべての酒類取り扱い店に適用されます。
- 基本は全国一律、選挙系だけはエリア限定もあり
- 観光客・外国人にも適用
- コンビニやスーパーマーケットでもお酒の販売が自粛される
- 禁酒日は毎年同じとは限らない
禁酒日は販売が法律で禁止されており、たとえお客側が欲しがっても提供してはいけないとされています。
禁酒日はいつ?
禁酒日は毎年固定ではなく、主に仏教祝日の関係で決まります。
西暦日付は年ごとに少しズレるため、旅行前の直近カレンダーは要チェック!
代表的な禁酒日(2026年)
- 3月3日:マカブーチャ(万仏節)
- 5月31日:ヴィサカブーチャ(仏誕節)
- 7月29日:アサラハブーチャ(三宝節)
- 7月30日:カオパンサー(入安居)
このほか、オークパンサー(出安居)や王室関係日・選挙の投票日とその前日も禁酒対象になることがあります。
禁酒日が及ぶ時間帯
タイでは通常時でも、アルコール販売に時間規制(例:11:00〜14:00/17:00〜24:00など)がありましたが、2025年以降は全国的な試験的緩和が入り、昼間の買い物に多少の自由度が出ています。
ただし、禁酒日はそのような緩和措置はなく、丸一日(0:00〜23:59)お酒の販売が自粛されます。日付が変わった瞬間に、そのまま禁酒日が開始となります。
とはいえ、この「丸一日アルコールなし」の常識にも、少しずつ変化が出てきています。
2025年5月、タイ政府は観光促進を目的に、国際空港や観光エリアに限り、仏教祝日の禁酒日でもアルコール販売を認めるという規制緩和を実施しました。
対象になるのは、マカブーチャ・ヴィサカブーチャ・アサラハブーチャ・カオパンサー・オークパンサーという5つの仏教祝日。
バンコクやパタヤの観光エリアにある娯楽施設も、この緩和の対象に含まれています。
発表からわずか1日足らずで施行というスピード感も、いかにもタイらしいところ。
法律としては緩和されたものの、実際にどこまで営業するかは店舗次第なのが実情です。
祝日系の禁酒日と選挙系の禁酒日は別物
注意したいのは、この緩和が適用されるのはあくまで仏教祝日にともなう禁酒日のみという点。
選挙の投票日とその前日に設定される禁酒日には、この緩和は適用されません。
しかも時間の区切り方自体が違います。仏教祝日系は0:00〜23:59の丸一日ですが、選挙系は投票日前日の18:00から、投票日当日の18:00までという24時間区切り。
直近では、2026年6月のバンコク・パタヤ首長選挙時にこの例がありました。しかもこのときは全国一律ではなく、バンコクとパタヤの選挙対象エリアのみが規制の範囲。
規制が終わるタイミングも店によって差があります。18:00ちょうどに営業を再開する店もあれば、念のため日付が変わる24:00まで自粛を続ける店も。
「規制解除=即・通常営業再開」とは限らないので、選挙がらみの禁酒日に当たったら、その日の夜は少し様子見のつもりでいるのが賢明です。
業種ごとの対応
- 風俗店/カラオケ
- 仏教関係の休日や選挙の投票日とその前日は、コンビニやスーパーマーケット、飲食店でお酒の提供が自粛されますが、風俗店・カラオケでもお酒の提供は不可となります。禁酒日であっても、営業自体が禁止されるわけではありませんが、実際には休業する店舗が多いのが実情です。2025年以降、祝日系の禁酒日については一部エリアで緩和の動きも出ていますが、風俗店やカラオケが正式にその対象と明言されているわけではなく、線引きは曖昧なまま。店やエリアによって対応がかなり分かれるので、遊ぶ予定がある日は禁酒日を避けて計画を立てるのが無難です。
- バービア
- バービアも風俗店やカラオケと同様に禁酒日は営業を自粛したり時短営業になることが多いようです。ただし観光地のバービアは、祝日系の禁酒日に限って通常営業するケースが増えてきている印象です。
- バー/ラウンジ
- ゴーゴーバーなどは原則として禁酒日のお酒の提供は不可となります。ただし2025年以降、観光エリアであれば祝日系の禁酒日に限って営業できるケースも出てきました。一方、ホテル内のバーやラウンジは以前から、禁酒日や夜間の酒類販売時間外でもお酒の提供ができる例外として扱われることがあります。
まとめ
しかし、業種によっては営業を自粛していることもあるため注意が必要です。通常どおり営業しているお店であっても、アルコール提供は原則ストップ。そのため、いつもより落ち着いた雰囲気になることが多い、というのが大きなポイントです。一方で、もともとお酒を出さない業態は影響が少なく、ほぼ通常運転。バーなど酒メインの店は休業や対応が分かれるので、事前確認が安心です。
「開いている=飲める」とは限らないのが禁酒日の特徴。ルールはかなり厳格なので、そこだけは押さえておきましょう。
いかがでしたか?
禁酒日を知っておくだけで、無駄に戸惑うことも減りますし、夜の過ごし方も選びやすくなります。お酒がなくても楽しみ方はいろいろ。静かな夜を味わうのも、タイならではの体験です。
ルールを守って、上手に付き合いながら、今日も楽しいタイの夜を楽しんでくださいね🌙✨
推薦閱讀
-
タニヤ、トンロー…日本語だけでバンコクの夜遊びはどこまでイケる?
あれは、まだ駐在に来たばかりの頃だった。 タニヤの店で、隣に座った女の子が流暢な日本語で話しかけてきた。 正直、拍子抜けした。 英会話のフレーズ集を必死に覚えて挑んだ夜だったのに、結局一度も使わなかった。 分かった気にな […]
-
ゴーゴーバーの「シャワーショー」って何?仕組みと見られる店を解説
ナナプラザのある店に入ったとき、ステージの端にスポットライトが当たっている一角があることに気づきました。 その真ん前の席だけ、なぜかびっしり埋まっている。人気の特等席らしく、遅れて気づいた自分は少し離れた場所からしか見ら […]
-
バンコク夜遊びのぼったくり手口と回避法|ナナプラザ・ソイカウボーイ・パッポンの注意点
あれは、ソイカウボーイ近くのバーで飲んでいた夜のことです。 隣に座った常連らしき日本人が、グラスを傾けながら、ぽつりと言いました。 「このへんじゃ、たまに聞く話があってさ」 知り合いが別の店で、会計のときに、とんでもない […]