タニヤ、トンロー…日本語だけでバンコクの夜遊びはどこまでイケる?
あれは、まだ駐在に来たばかりの頃だった。
タニヤの店で、隣に座った女の子が流暢な日本語で話しかけてきた。
正直、拍子抜けした。
英会話のフレーズ集を必死に覚えて挑んだ夜だったのに、結局一度も使わなかった。
分かった気になっていた自分が、少し恥ずかしくなった夜でもある。
あれから何年も経つが、あのときの拍子抜け感は今でも覚えている。
バンコクの夜は英語ができないと厳しい。そう思い込んでいる人は、今も多いようだ。
実際に歩いてみると、エリアによって事情はまるで違う。
日本語だけで一晩過ごせる場所もあれば、片言でなんとかなる場所、身振り手振りが頼りになる場所もある。
今回は、そのあたりを整理して、旅する感覚で紹介していきたい。
結論:日本語だけでも全然OK!
結論から言うと、バンコクの夜遊びは日本語だけで余裕でイケます。日本語対応の店を選べば、英語がゼロでも普通に一晩楽しめるエリアがちゃんとあります。今回はタニヤ、トンロー・プロンポン、アソーク、ナナプラザ、パッポンの5エリアを、日本語通用度で★5段階に整理しました。
エリアごとに得意不得意はありますが、★の低いエリアでも日本語対応の店は探せば見つかります。まずは自分に合いそうなエリアをチェックしてみてください。
タニヤ|日本語だけで完結(★5)
シーロム通り沿い、パッポン通りのすぐ隣に位置するタニヤは、古くから日本人向けのカラオケ店や日本料理店が集まってきたエリアです。日本語の話せるホステスが接客する店が多く、旅行者のクチコミでも日本語だけで完結できたという声が目立ちます。
夜遊びだけでなく、食事の面でも日本食店が数多く並んでいるのがタニヤの強みです。居酒屋から本格的な和食店まで揃っているので、先に腹ごしらえしてから店に向かうのも、遊んだ後にそのまま日本食で〆るのも、どちらも自然にできます。
タクシーの運転手に「タニヤ」と伝えるだけでたどり着けるくらい、日本人の間では定着した地名でもあります。日本語だけで夜を完結させたいなら、まず候補に挙がるのがこのエリアです。
トンロー・プロンポン|日系ナイトライフのエリア(★4)
トンローとプロンポンは、日本人駐在員の生活圏として知られるエリアです。第二次世界大戦中に日本軍が拠点を置いていた経緯もあり、戦後も日本人コミュニティが根付いてきました。
夜遊びの面でも、この土地柄を反映して日本語で完結できる店が点在しています。日本人オーナーのスナックや、日本語対応を前提にしたカラオケ店など、タニヤとはまた違ったテイストで日本語だけで遊べる選択肢があります。
日系スーパーや日本食レストランも多いので、飲む前後にサクッと日本食を挟めるのも便利なポイントです。
アソーク|日本語と英語が混ざるエリア(★4)
アソークはオフィス街としての顔を持ちつつ、夜はカラオケ店やゴーゴーバーが集まるエリアに変わります。ひとくちにアソークと言っても、建物の中と外の通りとでは、日本語の通じ方がけっこう変わってきます。
- ヤングプレイス
- 夜遊び系の店舗がテナントとしてまとまって入った建物です。日本語対応を前面に出した店が多く、日本人ママが切り盛りする店もあるほどです。英語がほとんど話せなくても、安心して遊べるエリアです。
- ソイカウボーイ
- ネオンが並ぶ通り沿いにゴーゴーバーが軒を連ねるエリアです。客層は国際色豊かで、英語でのやり取りが基本になる店が多めです。ただし中には日本語対応の店もあるので、一概に「英語オンリー」というわけでもありません。
この2箇所(ヤングプレイス・ソイカウボーイ)以外にも、日本人オーナーが営むエロマッサージやカラオケ店がアソーク一帯に点在しています。この2つはあくまで代表例で、探せば周辺にも日本語で遊べる店は見つかります。
日本語で完結させたいなら、まずはヤングプレイスから覗いてみるのがおすすめです。
ナナプラザ|探せば日本語も通じる(★3)
ナナプラザは、欧米に限らず中東やインドなど、世界中の観光客に支持されているエリアです。基本的なやり取りは英語が中心になりますが、日本語が話せるスタッフがまったくいないわけではありません。
たとえばナナプラザ内のとある店では、日本語がペラペラのゲイのマスターが接客を取り仕切っており、日本人客の間でも知られた存在です(YORUTABI調べ)。こうした店を見つけられれば、日本語だけでも会話は成立します。
とはいえ、店の看板やメニューは英語表記が基本です。日本語だけで押し通そうとすると、案内までに時間がかかる場面は出てくるかもしれません。
パッポン|日本語はおまけ程度(★2)
パッポンはタニヤのすぐそばにありながら、客層はまったく異なります。日本人だけでなく、世界中の観光客をターゲットにしたナイトマーケットや店が並ぶエリアです。
日本語だけで完結させるのは、他のエリアに比べるとハードルが上がります。ただし、探せば日本語が話せるスタッフはいますし、片言の日本語で対応してくれるスタッフも見かけます。日本語だけに頼るというより、簡単な英語や身振り手振りと組み合わせる前提でいるくらいがちょうどいいエリアです。
エリア別・日本語通用度 早見表
ここまで紹介した5エリアの違いを、表にまとめておきます。
| エリア | 日本語通用度 | 特徴 | 立ち回り方 |
|---|---|---|---|
| タニヤ | ★★★★★ | 日本語のみで完結できる老舗の日本人街 | 特に準備は不要 |
| トンロー・プロンポン | ★★★★ | 日系ナイトライフ+日本食で安心感が高い | 日本人ターゲットの店を選ぶと安心 |
| アソーク | ★★★★ | ヤングプレイスは日本語◎、ソイカウボーイは英語中心 | 日本語重視ならヤングプレイスへ |
| ナナプラザ | ★★★ | 基本は英語だが、日本語対応の名物店もある | 目当ての店を事前にリサーチ |
| パッポン | ★★ | 世界中の観光客向け、日本語はおまけ程度 | 簡単な英語・翻訳アプリを併用 |
日本語が通じない場面はどうする?
ここまで見てきた通り、日本語だけでも夜遊びを楽しめるエリアは確かにあります。とはいえ、日本語が通じない場面がまったくないわけではありません。
そんなときに頼りになるのが、中学レベルの英単語と翻訳アプリの組み合わせです。凝った文章を組み立てる必要はなく、単語の羅列だけでも、たいていの場面はやり過ごせます。
最近は、専用の翻訳アプリよりもAIチャットアプリのほうが、文脈をくんだ自然な訳を返してくれることもあります。ニュアンスがうまく伝わらないときは、こちらを試してみるのも一つの手です。
写真や画像を見せるのも、意外と使えるやり方です。行きたい場所やメニューの写真をスマホで見せるだけで、言葉を介さずに伝わることも多いです。
大事なのは、完璧な英語を話そうとしないことです。片言でも、アプリの画面を見せるだけでも、意思疎通の糸口にはなります。
まとめ
バンコクの夜遊びは、エリアを選べば日本語だけでもかなり楽しめます。タニヤのように日本語で完結できる場所もあれば、アソークやトンロー・プロンポンのように日本人ターゲットの店を探せる場所もあります。
一方でナナプラザやパッポンのように、英語や身振り手振りが必要になる場面が増えるエリアもあります。ただしそうしたエリアでも、探せば日本語が話せるスタッフはいますし、翻訳アプリという保険もあります。
どのエリアを選ぶにしても、自分の英語力や気分に合わせて選べるのが、バンコクの夜遊びの面白さでもあります。
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